涙止まらず・・・

 

 今朝 報じられたニュースを見て この時間に あろうことか涙があふれてしまった私。

ローマカトリック教会のフランシスコ法王が この写真をカードにして配布というニュースでした。

はじめは 戦時中の子供の写真かと思いました。

昔は 小学生の子が幼い弟や妹を背負って遊んだりする姿は珍しくありませんでしたから。

ところが 写真の説明が あまりに衝撃的で 固まってしまいました。

背中に背負った弟は、なんと 既に絶命しており、火葬する順番を待つため 立ち尽くしている姿だと言うのです。

その表情から、自分の身にふりかかった悲しみと悔しさを必死でこらえているのが解ります。

これは長崎に原爆が落とされた後に アメリカの従軍カメラマン オダネル氏が撮影したものです。

オダネル氏は 自分が 原爆を落とした側の立場であるにもかかわらず、この恐るべき過ちを世に訴えようとしたそうです。 

まだ10歳にも満たないであろう少年の親は おそらく 犠牲者の一人となったのでしょう。

放置するわけにいかず、弟を たくさんの犠牲者を火葬する場所に自ら連れてくるしかなかったのでしょう。

この写真を目にして、説明を聞いた瞬間、どっと両目から水がこぼれてきてしまいました。

亡くなった子だけでなく、自分も この過酷な現実を受け入れられない年齢なのに、ぐっと耐える少年の姿が あまりに可哀想すぎて、愛おしくて愛おしくて テーブルを拭くつもりの布巾で 思わず目頭をぬぐわずに居られませんでした。

ローマ法王が どのような経緯で この写真をご覧になったのかは知りませんが、たいそうな衝撃を受け、世界の人に この写真を見てもらいたいと強く願われたとのことです。

カトリック教徒でなくとも、宗教や人種、思想を問わず、人として、戦争を いかなることがあっても食い止めなくてはならないと思わされる写真ですね。

この写真が、愚かな戦争を思いとどまらせる重い一枚として役に立つことが、この不幸な兄弟の、何よりの供養になると確信します。

当時 敵でありながら、激しい慟哭で身を震わせつつ ファインダーを覗いたオダネル氏の情感が手に取るように解る気がしませんか?

きな臭い話が飛び交う今だからこそ、たくさんの人に この写真を じっと直視していただきたいと思います。

この衝撃的な写真には「焼場に立つ少年」というタイトルがついています。

 

|店主のつぶやき|15:27| - | 2018.01.16 Tuesday |