長らえる

 

昨日 用事で訪ねたAさん宅の玄関で日向ぼっこをしていた小梅。

今年 ついに二十歳の大台に乗る長命を維持していて、もはや貫禄というより奇跡に近い存在です。

前脚をすっくとばかりに広げて 身体を支え、次はどんな動作をしたいのか 分りません。

ゾウガメのように その動きは極端にのろく、遅いながらも なんとも堂々たる風格と威厳に満ちています。

隣りで後輩犬のペロが 婆さんの護衛のように寄り添っていました。

後肢は 不自由になりながらも、どうにか自力で移動できます。

食欲も健在で、排便もご立派。

私には 犬というより岩の上で波を見ているイグアナのように見えました。

老犬でないと出せない味と 愛おしさがあふれていて、なんとしても 命の尽きる最後の瞬間まで 守りきりたいと思わせるものがあります。

一昨日 2年という短い生涯を閉じた保護猫のテンちゃんとは対照的に、長らえて、尚も生を刻む小梅婆さんの神々しい姿は、眩しいばかり。

20年を暮らした家の庭に、四季の花が代わる代わる咲き、家族にもいろいろな歴史が刻まれるのを見てきた小梅の目は、もうしょぼしょぼしていますが、どうにかこの夏を越せますようにと祈る気持ちで後にしました。

20kg近い体格での この長命は立派です。

|店主のつぶやき|21:19| - | 2018.05.25 Friday |