癒しの力

 

 この度 ご縁を授かり、テル坊を譲渡させていただいたTさんから 素適な置物をいただきました。

初めて目にしたときは、子どもさんの粘度細工かなと思ったものです。

しかし、よく眺めてみると、この素朴さは、単なる技術の乏しさや、稚拙な感覚によるものではなく、作者の意図、想いが伝わる無上の慈愛がこめられたものであることに気づくには時間がかかりませんでした。

京都の陶人形作家 舌ヒデ子さんの作品です。

恥ずかしながら 私、舌ヒデ子氏を存じ上げませんでした。

こんなに味わい深く、見れば見るほど愛着が湧く作品を見るのは久しぶりです。

陶製なのに、不思議と温かく、そっと撫でると 体温を感じてしまうかと錯覚するほどです。

武骨な表面は 苦労を経験した末に幸福に辿り着いた老犬のように愛おしく そっと手のひらに包み込みたい衝動にかられます。

舌氏は老人や河童などの作品が多く、どれ一つ見ても 文字通り土臭くて、それが なんともいい雰囲気なのです。

最初に見たとき、子供の粘度細工かと想ったと書いたように、計算も 汚れも知らない子供のように 純粋で素朴な ありのままの感性がこめられた作品と言えましょうか。

何度見ても ほっこりと癒しのオーラを 自分に向けて放たれているかのように感じてしまう素適な作品です。

今度 ご来店の折に、是非、あなたも この「ほっこり感」を体感なさってみて下さいね。

決して手ごろなお値段では買えない、大切なお宝を、テル坊とのご縁で出会わせていただき、本当にありがたく感謝しています。

 

 

|店主のつぶやき|13:56| - | 2018.06.04 Monday |