雨の独り言

 いよいよ6月に入ったら 当然のことながら入梅となりました。

ビンチェーロの店の前にそびえるもみの木の枝から ホトトギスの澄んだ声が聞こえてきます。

なんてきれいな声かと、さえずる姿を一度間近で見てみたいものだと首を伸ばして見上げるも 見つけられません。

外に出て どうにか その姿を拝みたい一心で枝越しに かの鳥を探すも 雨粒が目に入るばかりで 鳥の姿をとらえることはできませんでした。

しばらくして、木の根元に近づこうとした瞬間、バタバタと上空から飛び去るものがありました。

まさしく それがホトトギスでした。

ホトトギスは 愛らしいというより 30Cmぐらいの中型で、色も美しいということはなく、どちらかというと地味な鳥です。

しかも、草の実や葉っぱを食べる愛らしい姿を想像していましたが、肉食だそうです。

そう言えば、「その声で トカゲ食うかやホトトギス」と詠んだ歌もありましたっけ。

キョッキョキョキョと聞こえる鳴き声は「特許許可局」と聞こえるなどという人もあります。

 

 店の前の樅(モミ)の巨木が どんどん茂っています。

鬱陶しいから切ってはどうかと勧める声もありますが、どうも 植物も一つの命かと思うと、それも何十年、いや、何百年もの歳月を生きて、風雪に耐えてきたのかと想うと、易々と こちらの都合で切り倒すなど、滅相もないことです。

この木のてっぺんに毎年 カラスの夫婦が営巣しています。

時には 蛇が ヒナを狙ったりしているようで、枝の彼方で バトルが展開されているのが分ります。

一度 カラスのヒナが二羽、下に落っこちてきて 保護がご法度と知りながらも ついつい手を出して保育したこともありましたっけ。

結局、脚がおかしくて 野生動物がお得意の市内のD動物病院さんのお世話になり 先生が最期を看取るまで手厚く保育していただいたことも記憶に新しい想い出です。

コゲラ、ムクドリなどの野鳥が遊びに来ることも多く、それは私の楽しみにもなっているので、やはり 彼らの楽園を奪うなどは持っての他と考えます。

しとしと雨が降っています。

ドッグランを訪れる人もなく 雨音だけが聞こえてきます。

さっきのホトトギスは よそに飛び去ってから戻ってくる様子もなく、またの来訪を待つしかないようです。

また聴きたいなあ、「特許許可局音頭♪♪」。

|店主のつぶやき|14:30| - | 2018.06.06 Wednesday |