短くも 生き切って・・・

玄関の前に行き倒れていたセミ。

すくいあげても ジタバタ暴れるどころか、私の手の上で 抗う元気すら残っていない様子。

もう この子の一生は終わるのか。

店の前の樅の木で 夏を謳歌したのも束の間。

いたわしや もう 鳴くことすらできないようです。

せめて 最期は 緑へと 送り出そうにも もう その死に場所にすら飛んでいく力も残っていないようで・・・・。

 

 

ひと夏の わずかな日々を生き切ったセミを そっと緑の上に置き、はかない一生を 誰にも邪魔されずに終われるようにと願いました。

これが 自然の極あたりまえの日常なのに、あまりに短い一生が終了する姿を見るのは やはり淋しいものです。

 

先般、お客様の愛犬が相次いで他界したことと重なり、命は必ず消えるというこの世の掟を前に どうすることもできない無常感が身体を包みます。

暑い中 降り注ぐせみ時雨も愛おしくてならない昼下がりです。

|店主のつぶやき|16:40| - | 2018.07.27 Friday |