老いて なお

 事情あって どうしても 望ましい環境で世話ができなくなった老犬ペル。

一昨年 仲間のAさんが最期を看取った大ちゃんの仲間だった子ですが、この暑さの中 体調を崩して入院となりました。

日々のお世話を受けて かれこれ10年近くになりますが、実際の年齢は 推定18歳ぐらい。

こんな高齢の犬には、慣れているとはいえ、ワイルドな環境は過酷過ぎますね。

 幸い 今回は 持ち直して退院となりましたが、さて、この子を置くところが・・・・・。

Aさんの家は、以前から居る猫たちに加え、現在 病人さんのお世話、老犬の介護、病犬の世話と、手一杯で、これ以上無理をさせるには忍びないので なにか手立てをと 仲間が悩んでいたところに、なんとまあ、カニスさんが 名乗りをあげてくれたのです。

寝たきりで手がかかることを承知で、いや、だからこそ自分に手伝わせてと申し出てくれた篤い愛護心には絶句しました。

昨日 カニス入りしたペルちゃん。

ヨボヨボで 余命いくばくもない瀕死の老犬を想像して 食料、ペットシーツ、紙パンツなどの介護用品を届けた私でしたが、ペル爺さん これがなかなか元気なのですよ。

高齢で いよいよ寝たきり状態となったとはいえ、顎の力も体力も 想像以上にしっかりしています。

以前から 老犬の介護には関心も経験もあるカニス店主さんの 快い受け入れに甘えることにしたのですが、ペル爺さんは、急に変わった環境に戸惑っているのか 慣れるまで 手こずりそうに感じました。

 

 

24時間 冷房の利いた部屋で なんの心配もなく ゆっくりと身体を休めることができる環境は まことにありがたい!!

 

汚れたパンツを換え、褥創(床ずれ)の洗浄、シーツ交換など 慣れた手つきで進めていくカニス店主Mさん

 

 

ペル爺さんは まだまだ元気なもので 理解できないもの、未知のものには 歯が出るどころか けっこう強く咬んできます。

鬱陶しそうなエリザベスカラーも一旦は外したものの、口という武器を振り回そうとするので 申し訳ないけど 再度装着。

介護に優しいように 柔らかくした食餌を 手で口元に直接運びます。

はじめは わけが解らず混乱し、顔を左右に振って 全身で抵抗していたペル爺さんですが、段々と 食事の時間だと理解してくれるようになりました。

美味しいなあ、たんと食べてよ。

栄養抜群で 消化吸収の良い食餌を 何度も口元に持っていきます。

その温かい体温同士のやりとりで カニスさんのこと お世話してくれる優しいお母さんだと認識してくれることでしょう。

つらい過去があったとしても、自分の脚で立てなくなった今、こうして支えてくれる人の気持ちに触れることで 安らかで幸福な隠居生活を受け入れることができるようになり、むしろ 楽しんでくれたらいいなあ。

あの過去ゆえに、そして この身体なればこそ 感じることのできる喜びだと思います。

カニスさん、お仕事忙しいにも関わらず 面倒がることなく ペル爺さんを受け入れてくれて 本当に感謝です。

カニスさんに行かれる機会があれば、どうか彼女を労ってあげて下さいね。

本当に よくやってくれて ペルちゃんだけでなく、彼に関係している我々仲間も どんなに助かっていることでしょう。

なお、ペル爺さんが居るからという理由で 決してお仕事をおろそかにする人ではありませんが、全力でがんばっている彼女を 共に応援してくれたら嬉しく思います。

|店主のつぶやき|17:17| - | 2018.07.27 Friday |