ペル爺さんの旅立ち

7月26日に カニスさんのご厚意によって 受け入れてもらった保護犬ペル爺さんが ちょうど一週間後の3日、長い天寿を終えました。

近年 老衰傾向が顕著でしたが、この夏に倒れて入院し、治療のおかげで安定したところを 24時間冷房の効いたカニスさんに落ち着いたばかりでした。

 この一週間、カニス店主さんには 本当によくしていただきました。

そして、カニスさん、ビンチェーロに関わる方々、当方のブログをご覧の方々による有形無形の支援によって助けていただきました。

 保護犬として20年近くを行きぬいたペル爺さんが、彼を知らない人々の愛護心に包まれて 最期の日々を幸福に過ごすことができたことは、介護が必要となってから 彼との接触を開始した私にとって、まるで自分の愛犬が受けているような心地でした。

 

 

何か いつもとは違う。

変だ。

お母ちゃんの顔が沈んでいる。

よう喋るビンチェーロのおばちゃんたちも 今日は静か。

そうか。これは 永遠の別れが訪れた後の空気なんだ。

カニス看板犬バニラも ペルちゃんのそばで ずっと見守ってくれた介護者の一人です。

心なしか その表情が曇っています。

 

 

カニス店主さんとバニラに看取られて息を引き取った直後に駆けつけた私が、その寝床を整える間 抱いた身体は、ぐにゃりと柔らかくて、まだ体温も匂いも残っていました。

ついさっきまで 頑張って生きようとしていたペルちゃんの余韻を生々しく この胸に抱きとめて しばし言葉を発することができませんでした。

ドライアイスを買いに走ったら、葬儀社の方が 心づくしの花を用意して添えて下さいました。

カニスさん、支えてくれた皆様、ありがとうございました。

 

 

亡くなった翌日の金曜日一日、カニスさんに安置されたペルちゃんの遺体に 彼に関わった人から、そして、彼と会ったことが無いにも関わらず、元保護犬だった子を持つ飼い主さんから、哀悼の意を届けたいと託けられた温かい気持ちの伝わるお花を添えていただいたペルちゃんは、きっと 初めての花に面食らっていることでしょう。

鼓動が止まった時間が ふわりと虹色の優しさに包まれていくのが見えるようです。

最期の一週間を、初めて会うカニス店主さんというお母ちゃんの介護を受けて 幸運だったと思います。

未知の寝たきり保護犬ペルを ためらいもせず 受け入れてくれたカニスさんの慈愛なくして このひとときは無かったと思います。

短い一週間の時を支えてくれた仲間4人の人が拾った遺骨は、近いうちに 彼が長年世話になった牧場に埋められることになっています。

そう、一昨年他界した仲間だった「大ちゃん」の隣りに。

|-|20:07| - | 2018.08.04 Saturday |