あ・・・・・お帰りなさい

 今日は 菩提寺のご住職が我が家に棚経に来られました。

打ち水をした玄関先に出てみたら、あれまあ、黒い揚羽蝶が低空で舞っています。

直感で 亡夫だと思えてなりませんでした。

彼は 生涯 和服、それも黒衣を好んでいた禅僧でしたので、夏に紗の衣を着た姿を彷彿とさせる蝶に 思わず「おかえりなさい」と声をかけてしまいました。

お盆でなくても 彼はずっと私の中に居てくれると感じているのですが、私に その存在を見せようと蝶に身をやつしたのでしょうか。

偶然にせよ、その蝶は なかなか玄関先を離れようとせず、いつまでも 静かに舞うばかり。

ガサツな私とは違い、ふるまいの一つ一つが優しかった亡夫と重なって いつまでも見入ってしまいました。

「中に入られませんか?」と戸を開けていざないましたが、振り向いたときに その姿はいずこへと飛び去っておりました。

彼の好きな甘い菓子とデラウエア(葡萄)を ちょっとでも食べてもらいたかったのですが、やはり幻だったのでしょうか。

 

|店主のつぶやき|17:48| - | 2018.08.12 Sunday |