一刺し入魂   生きている子も想い出になった子も・・・

 

いちりんの花さんが、先日他界した六子ちゃんの想い出の姿を フェルトで作って お母ちゃんに贈られたそうです。

それを受け取ったIさんは、感無量で 在りし日の愛犬を思い出しては また前を向いて頑張ろうと思ったとのことです。

もう泣いてる場合じゃありません。

保護犬だった六子ちゃんは 処分の仕分けを免れてから、5年間の「おまけ」の期間を生き切り、大満足で旅立ったというのに、お母ちゃんが 泣き悲しんでいては、旅路の足取りが重くなってしまいます。

しばらくの間は 想い出にひたるけれど、いつか またご縁があったら、一頭でも助けて 笑顔で終わらせたいとの気持ちをお聞きして、嬉しくなりました。

殺処分ゼロというより、不幸な犬ゼロにと 今日 NHKの番組に出演していた宮本亜門氏が語っておられました。

宮本氏は 沖縄で捨てられていた初代愛犬に次いで、2頭目も 沖縄の保護施設から引き取った雑種犬と暮らしておられます。

そのビート君という子が なかなか素晴らしい子で、その聡明さを生出演で披露するのを タイミングよく見ることができました。

不幸になる子を1頭でも救いたいとのお気持ちと、犬との暮らしから学ぶものの質の高さと多さを語っておられたのが印象的です。

六子ちゃんは 引き取られて 5年という歳月で生涯を終えましたが、家庭に温かい空気を運んでくれたと しみじみ 保護犬の愛しさを語るIさんには もう 悲壮感の影もありませんでした。

だから 次も 保護犬の「おくりびと」になりたいそうです。

 

六子ちゃんの右耳の端っこは 保護当時からちぎれていましたが、それも再現する芸の細かさ。

しゃしゃり出ることなく とても控えめで そっとIさんのそばに寄り添っていた六子ちゃんの表情も姿も そのまま表現されていて Iさんは 感激ひとしおです。

 

さて、こちらは まだ存命中の義兄妹犬です。

ご存知 ヨーキーのラピス君と、元保護犬の光希です。

以前 依頼して作ってもらったラピス君の隣りに、是非とも光希ちゃんも添わせてと、いちりんの花さん自身が希望されました。

日々のブログを見て、小さな「義兄」をかばい、守ろうと寄り添う光希がけな気で、愛おしくてならないと、彼女が発起して作ったそうです。

六子ちゃんも 光希も ブログから 全貌を想像して 一刺し入魂で作ったものです。

小さなフェルト細工ですが、その子への愛情を込め、幸せを祈りながら作るのが 彼女の流儀。

生き人形という言葉がありますが、まさに、生き犬ですね。

 

大きさの比率は 本犬とは違いますが、この寄り添う雰囲気は 現実の2頭とそっくり。

贈られたラピス母ちゃんは 大満足で 永久に大切にしますと、当然ながら 宝もの扱いでした。

いちりんの花さん、とってもステキな贈り物ですね。

命を全うした子も、今 まさに生きている子も 置かれた空間を優しく彩り、温める、不思議な存在です。

|店主のつぶやき|15:47| - | 2018.09.14 Friday |