再び郷里へ  納骨の旅路  その1 養浩館庭園

 先般 11月14日に 実家の老母死去の報を受けて帰郷したばかりですが、また、23日に 臨時休業をさせていただき、福井に赴きました。

目的は 昨年他界した亡夫の納骨法要なのですが、今回は故人の親戚4名が同行の旅でした。

 

鳥取を朝出発し、八鹿から舞鶴若狭道を経て 福井に到着したのは 2時半ごろでした。

以前なら 8時間かかっていたのですが、道路事情が大進歩したため、うまくいけば日帰りも可能となりました。

 

 

鳥取からの親戚を、まずは 福井市街地にある名所旧跡「養浩館庭園」に案内しました。

長時間の運転を担ってくれた義理の甥などを労って、しばし静かなひとときをと想って ここにしました。

この庭園は 旧福井城のすぐそばに在ります。

郷里の名所の中でも 手近で すぐ行けて、現実逃避できるため、私が好んでいる場所でもあります。

 

玄関を入ると、本日は 入館料無料との案内に ちょっと得した気分。

 

越前松平家の別邸として 江戸初期に建てられたそうですが、幕末、明治初期には 福井藩主 松平春嶽公により「養浩館」と命名されたとのことです。

アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル オブ ジャパニーズガーデン」には2006年以来 常に上位(3位など)に位置づけられている名園です。

通称「お泉水屋敷」と呼ばれていて、福井では そちらの名前で通っています。

 

萱葺きの屋根が わくわく感をそそります。

 

池泉林泉式庭園で、建物は池に面しています。

 

蒸し風呂。

勿論、復原されたものですが さすがお殿様が入りそうな格調の高さを感じます。

 

 

池には人懐こい鯉が たくさん放たれており、尾を振って近寄ってくる犬のようです。

静かな水面に 少し盛りを過ぎかけた紅葉の林が映り とてもきれいです。

樹木には 金沢の兼六園でおなじみの雪吊りも既に施されていました。

冬が近いことを知ります。

 

ここでは かの坂本龍馬なども訪れて 春嶽公との密談も交わされたのでしょう。

龍馬は 近江屋で暗殺される二週間前にも福井を訪れていますが、この別邸では 日本の黎明期につながる重要な議論が展開されたのかと想うと なんとも言えません。

 

今なら 夜のライトアップが 異空間に案内してくれることでしょう。

機会あらば 是非 また夜の養浩館も見てみたいものです。

 

 

1945年7月の福井大空襲によって消失したものの、往時に存在したものを忠実に再建されております。

幕末からは 迎賓館などの機能を果たし、賓客のもてなしと、重要な協議の場として使用されていたそうです。

お泉水の名の通り 水との調和をうまく生かした まさに日本庭園の傑作といえるものです。

 

 

まさに紅葉の見ごろ、ぎりぎりの時季に間に合ったように思います。

福井の殿様だけでなく、日本の夜明けを夢見る志士が歩いたであろう道を歩き、名残惜しく後にしました。

養浩館庭園についての詳細を知りたい方は http://fukuisan.jp/ja/yokokan/index.html をご参照下さい。

 

 

翌日の法要同行者を待つ夜の福井駅。

フクイザウルスでしたっけ? 恐竜が夜の福井を守るかのような雄叫びをあげて 首を上下に動かしているのが 不気味というより滑稽でした。

ちなみに 今回の福井行きは 亡夫の姪夫婦の運転で 楽々の移動でした。

 

駅舎を見ていると そこから 恐竜たちが雄叫びをあげながら飛び出してくるような気がします。

なかなか思い切った壁面デザインですね。

|店主のつぶやき|18:37| - | 2018.11.25 Sunday |