ゆく年 2018年を見送る

 私にとってつらい別れを いくつも経験した2018年という年が終わります。

あの子、この子、想定できた寿命も、本来の天寿とは言い難い不運の病も、虹の彼方へと消えていきました。

無常の風に抗う術はなく、会者定離の定めを受け入れるしかない試練の波を乗り越えて 今日、一年の最後の日を迎えました。

愛しい面影を追えど求めど、再びこの地上に戻ってはこない命たち。

肉体を離れ、今、「黄泉比良坂(よもつひらさか)」に暮らす魂たちは、今生では 想い出というものになって 縁あった人々の心の中に去来しています。

※ 黄泉比良坂は、死者が住む世界といわれます。

 生きて、新しい年を迎える我々にできることは、彼らへの感謝を原動力に替えて、残る今生での務めに元気で励むことだと思います。

その姿こそが 終わった命を振り返る彼らに きっと安心感をもたらすものと信じています。

 昨年の夫に続き、心の支えであった最愛の母を先月喪った私にとっても、心身ともに元気で、そして笑顔を忘れずに生きる姿が、芳しい香りでくゆる線香にも、高級な供え物にも優る 亡き人への最善の供養だと確信しております。

母や夫の好物だったぜんざいやきんぴらごぼうを作り、明日は霊前に供えて、次元は違えども 共に新年を迎えたいと楽しみにしている私。

ああ、今年も 淋しい別れだけでなく、いろんな課題もあったなあ。

来年に活かさなくてはと、現世に目を向ければ、生きている限りは あれこれと解決や消化をせねばならない事案が わんさかあります。

今年 開業して25年になったというに、恥ずかしながら 報恩感謝を表す記念事業も行事も果たせないまま見送ることになりました。

しかも「戌」の年だったというのに、なんというお粗末さと不甲斐なさかと恥じ入るばかり。

 まだまだ難度の高い課題や試練が待ち受ける道が続きますが、年々老いを実感しつつも 先に進むしかありません。

いつまで できるだろうか、どこまで歩めるだろうかと 不安と心細さにひるみそうになる身を励まして 2019年の扉の先に歩を進めるビンチェーロ店主です。

 

 ネット全盛期にあって、苦戦を強いられる小売店、しかも、吹けば飛ぶような小さなお店 ビンチェーロ。

ネット社会の荒波に難破せぬようにと 必死の想いで舵をさばく私に、どうかご声援をかけていただければと願います。

 本年、お店をご利用いただいた皆さま、そして、ブログを通して 当店や店主を見守って下さった方々、まことにありがたく感謝申し上げます。

来年も存続できるビンチェーロでありますようにと共に祈っていただければ嬉しく思います。

ネット売買では得られない体温を感じる店、「個」を大切に対応する店として来年も頑張ります。

 

 写真は、2年前、当時の県と連携の下、「野犬捕獲救出作戦」で救われた「上光一家」(ビンチェーロが在る地区名)のうちの3頭を引き取り、家族として世話をして下さっている同地のK家の近況を伝える一枚です。

大家族に迎えられ 今はすっかり家庭犬として「更生」した3頭は、ビンチェーロの原点ともいえる「関わった命は最後まで守り切る」という飼い主の使命を実践する模範的な実例として 今年も幸福に暮らしてくれたことが お世話した一人として、店主として、どれほど誇らしいことでしょう。

不遇に泣いた保護犬保護猫たちだけでなく、恵まれた境遇の愛犬愛猫たちも含め どの個(子)にも 優しい年明けが待っていますように。

 

|店主のつぶやき|08:12| - | 2018.12.31 Monday |