ネット社会の荒波に負けず

ビンチェーロでは、ネット通販に対応しておりますが、ネットに上げていない商品も多々あります。

 

 昨今、私自身も含め、多くの消費者がネットを利用した購入をすることが一般的となりつつあります。

以前は、書店で本を手にとり、内容に目を通すだけでなく、手にとった時の重さや感触、その匂いまでを感じて、選んだものです。

CDショップでは、試聴用が限られる中、いくつかヘッドホンで聴いてみては 購入を考えたものです。

今や、CD,本、衣類、生活用具などの大半を ネットで選び、送料無料などの表示があるものを優先的に選んでいる自分が居ます。

消費者としての自分を顧みると、世間の飼い主さんが、ネット通販でフードやおやつ類を買う便利さもよく理解できます。

 ちなみに、子供の頃は、豆腐も、近所の豆腐屋さんに、ボールを持って買いに行き、深い水槽に腕を突っ込んで、おばさんがすくいあげて、ボールに入れてくれた記憶があります。

発泡スチロールのトレイなどは無かった時代、店屋のおばちゃん、おじさんが、新聞紙などで油揚げや野菜、焼き魚などを包んでくれてましたね。

時代劇などでは、酒も徳利を持って買いに行き、商品のほとんどが量り売りだったようですね。

お目当ての商品を買うだけでなく、お店の人とのやりとりで参考情報を得たり、励まされたり、売り手買い手の関係にも愛があったことを思い出します。

今や 回収不要のプラ容器が当たり前、言葉を使わずとも、欲しいものが買える時代になりましたが、これは便利と、手放しで喜んでいいのでしょうか。

愛犬、愛猫の食べものも例外ではなく、大半の方は、ネットで探し、「口コミ」などを参考に購入というスタイルが主流です。

ですから、当店のように トリミングも訓練も、お預かりもしない純然たる小売店は、生き残るために どうすればいいのか真剣に考えなくては、ネット社会の荒波に呑まれてしまいそうです。

 最近になって、小売店を守るためと、専門店としてのコミュニケーション力を活用した対面販売を見直そうという動きが出てきて、ネット販売御法度という商品も登場しています。

 ビンチェーロでも、ここで今一度立ち止まり、一人一人の飼い主さん、一頭一頭のワンちゃん、猫ちゃんのための商品提案ということを考えてみようかと思います。

老犬にはこれ、お腹の弱い子にはこれ、永久歯でない子犬にはこれ、などという一般のくくりではなく、その子の背景や経緯などを伺って、飼い主さんの個性、感性やご意向もふまえた上でのアドバイスやご提案をして、昔ながらの対面販売の良さを実感していただけるお店を意識して守っていきたいと思っております。

 時代に逆行している、今どき古いなどと言われることを覚悟で、それでも、話を聴いてくれるおばちゃん、相談してよかったと思ってもらえる仲間でありたいと思います。

 ネットに載せてないもので お店に来られないと出会えないステキな商品もありますので、どうか画面だけでなく、実際にお店に来て それを見つけてみて下さい。

SNSだのキャッスレスだの、時代の最先端もいいですが、いまだに、こんなお店があるんだと あきれながらも、ホッとしていただけるビンチェーロでありたいと願う 時代遅れの店主を どうか笑ってやって下さい。

この写真は 沖縄から迎えた当時の当店番頭犬チーバ、当時生後4ヵ月です。

先代番頭ベンケを見送って2年後に二代目として 保護犬を迎えたことも 何かに導かれたように思われます。

特定犬種に拘らず、行き場の無い子を引き取ることに 何か使命を感じるようになっていました。

全身漆黒の子犬は、沖縄、読谷村の公園にダンボールに入れて捨てられたいたところを保護されたそうです。

「かあちゃん、こいつ おいらの後にかわいがってよ。」と、先代ベンケが連れてきた子だと思えてなりません。

もう あれから11年目を迎えるのかと思うと感慨ひとしおです。

 

|店主のつぶやき|17:04| - | 2019.01.09 Wednesday |