夏休み学習「鳥取市保健所 犬管理所見学会」    本日の訪問犬

 今日は 鳥取市の動物管理施設などを見学する夏休みの小学生向けイベントがありました。

 いわゆる「ホケンジョ」といわれる場所には、数匹の猫と犬が収容され お世話を受けているところでした。

 私自身は 何度も訪ねた経験がありますが、今日初めてという子供たちには 一体どんな印象をもたらすでしょうか。

 

ただいま 収容中の子猫ちゃん。がつがつと食器に顔をつっこんでいました。

とても元気そうです。

もちろん 誰かに捨てられた子です。

 

なんと 20才の老猫も居ました。

ここまで飼われていながら この年になって 行き場を失うとは なんとも気の毒な話です。

毛の具合も全体の風貌も 後期高齢者という年齢を感じさせない しっかりした感じです。

誰か迎えてくれて 晩年を見守ってもらえればなあ・・・・・と願わずに居られませんでした。

 

中年と思われるワンちゃん。

この子も誰かに捨てられて行き場を無くしたのでしょう。

犬は こうした広い犬房といわれる居室で世話を受けますが、散歩も ちゃんとしてもらっています。

 

元保護犬のパコちゃん。

つい数ヶ月前まで ここで暮らしていた収容犬でした。

縁あって引き出され、今は 晴れて家庭犬として可愛がられています。

 ここで手厚く世話を担って下さった担当者さんと嬉しい再会を果たしました。

「元気そうだな。幸せか?」

なつかしい人に撫でられて、当時を思い出したのか、嬉しそうに腰を揺すりながら尻尾を振るパコちゃん。

 

最初の組が入ってきました。

こちらでは、犬の接し方を聴くミニ講習が行われました。

講師を務めるカニス店主さん(アニマルリンク鳥取事務局)の話に熱心に聞き入る子供と保護者さんたち。

 

もう一組は 犬の管理棟を見学し、収容犬や その生活ぶりなどについて説明を受けました。

 

犬の接し方講座では、説明を聞いた後に 早速 習った通りに 初対面のワンちゃんと接してみます。

子供の動作に注意を払いながら 保護者さんもサポートします。

 

猫の収容は犬より多く、毎年、繁殖期になると、望まれない命が 行き場もないままに収容されます。

ペットショップで〇十万円払って猫を求める人もありますが、できれば 行き場の無い保護猫も検討材料にしていただきたいものです。どんな親であろうと、どんな病を持っていようと、それも含め その一生を守ることが真の愛護というものです。

自分にとって都合の良い子、負担の無い子、そしてステイタスになりうる子をと希望する人も多いのですが、こうした保護猫を引き取って家族にすることこそが新しいステイタスになればと ずっと願っています。

 今は 愛護心篤い個人や団体によって、生かす道、救う道に導かれる子もありますが、全員を助け出すことは難しい現状です。

アメショーでなくっても、マンチカンでなくっても、無名の雑種の猫にも素晴らしい家族の資質があり、かけがえのない家族の宝になりうることを もっともっと多くの人に知ってもらいたいですね。

 

ふれあいタイムです。

最初はためらっていた子も、可愛いワンちゃんを前に 習った通りにやってみます。

大丈夫、この犬たちは 素晴らしい教材だから。

 

このワンちゃんたち、全員元保護犬だと紹介すると、小さなどよめきが起きました。

こんなかわいい子が捨てらていたなんて・・・・・。

人間の勝手や都合で 無責任にも捨てられる犬や猫がまだまだたくさん居る困った現実があります。

 なぜ捨てられるのか。なぜ手放すのか、原因究明すると、問題は人間側にあることが大半を占めるという事実もご理解いただきたいものです。

せっかく生まれてきていながら 生きることが許されない命なんて ありませんから。

 

墓地に捨てられていたなっちゃん。

当時は毛玉だらけでした。

今は すっかり おしゃれな姿に生まれ変わっています。

 

運動もしてもらえないネグレクトで ほとんど飼育放棄状態だった飼い主の下から救い出されたバニラちゃん。

今は カニスさんの看板犬として 多くの人から愛されています。

こうして お母ちゃんを手伝うことで恩返しの日々です。

 

つい この春まで この施設で暮らしていたパコちゃん。

老犬ですが、新しい飼い主さんの家で、生まれ変わったつもりの人生再スタートを切り、元気に過ごしています。

老犬を引き取る勇気と意欲に敬意を表して 私も応援しています。

 

普段は犬の声しかしない静かな管理棟に、今日は 親子の笑顔や熱い関心があふれています。

みんな、ペットショップに居る子たちの他にも、保護犬保護猫というのが居ることを知って、どんな感想を持ってくれたでしょうか。

どんな出自や経緯を持つ子であろうとも、正しい知識と愛情、そして、守ろうという信念があれば きっと応えてくれます。

命の大切さという抽象的なことより、どんな命も守ってなんぼ、ということを伝えたいですねえ。

 数年前までは 短い期限が過ぎると 悲しい「殺処分」という末路に甘んじた子たちがたくさん居たことを忘れないようにしたいものです。

かつて使われていた「不要犬」などという言葉も 存在してはならないと思います。

つまりは 「不要人」の存在も肯定することになりかねないのです。

そして、そういう発想が 戦争にもつながると私は考えています。

消していい命なんて あろうはずがないのです。

 

子供たち、何を感じてくれたでしょうか。

この温かい体温と鼓動を体感した今日のことを忘れないで 犬も猫も 友達も親兄弟も 隣人も世界中の誰をも大切にしてくれる大人になってね。

暑い中 協力してくれた なっちゃん、パコちゃん、バニラ、ありがとう。

 

 実は 私がお手伝いしたのは 午前の部だけですが、午後からは カニスさんのダイキチ君も参加してくれたそうです。

管理棟の職員さん、市の担当職員さん、暑さ対策にもご尽力いただき お世話さまでした。

アニマルリンク鳥取の会員さんも お疲れさまでした。

 

 

 

 手伝いを終えて帰ってから ビンチェーロ営業を開始しました。

すると 早速に訪ねてくれた可愛いわんちゃんがありましたのでご紹介しましょう。

 

マルプー(マルチーズ×プードル)のムギちゃんです。

まだ生後4か月の子犬君です。

 

炎天下のドッグランは危険なので ほんの少しの時間だけに限定お試しで出てもらいました。

暑さなんぞ なんのそので 見事な走りっぷりです。

 

賢いムギ君は、思う存分 際限なく走るかと思いきや、ちゃんと休憩をとる冷静さも持っていました。

食生活など まだわからないことがあるとのことで ご相談に来られたのですが、こんな幼いうちから飼い主さんが熱心に向き合う姿勢を評価したいと思います。

多くは 困っってから、何か問題に直面してから来られるので 予防的に来られる方は 愛犬家として望ましいタイプだと思って間違いないでしょう。

いろんなことが待ち受けていますが、失敗はできるだけ少なく、そして 心身共に健やかに育って欲しいと ご縁あってアドバイスする立場としても 応援していますよ。

 

 

まだまだこれからのムギ君。

飼い主さんの心がけ次第で のびしろは限りなく満たされていくでしょう。

未知数ながら 期待は十分できるという印象を持ちました。

ご縁あらば、これからも 彼のお節介助言者になりたいものです。

 

 今日 動物管理棟に居た犬猫とは対照的なワンちゃんですが、このまま幸せを守ってもらえる一生をと願わずに居られません。

|-|18:12| - | 2019.08.07 Wednesday |