雨上がりに想う

 植物に深い知識など持っていない私でも、いくつか知っている樹木があります。

昨日 出先で見つけた菩提樹と思しき木に、優し気に揺れる葉っぱと、花と思われる黄色いものを見つけました。

シューベルトの「菩提樹♪」が脳裏に流れると同時に、お釈迦様との縁が深い木であることが思い浮かび、亡夫が 絵の上手い私の姪に頼んで、この葉をデザインしてもらい、その図柄で袈裟を作ったことを想い出しました。

そうか、この季節に こんな花房を付けるのか・・・・と、しばし 立ち止まり 見入ってしまいました。

 

葉の形も大好きです。

葉っぱそのものだけでもデザイン性に優れています。

 

雨上がりドッグランに来てくれたオジちゃんは、首輪を買ってもらいました。

ちょっと個性的な幾何学模様です。

なかなかおしゃれです。

 

今日は 珍しいことに、遠く南部町から 谷畑さんが ご用の帰りに立ち寄ってくれました。

同伴のチャコちゃんは、少し年を取ったように見えますが、元気そうで安心しました。

年齢や体調から フードを変えてみようかとの相談を受けました。

 

 中部から 遠くに転居してからは 易々と行き来ができなくなってしまいましたが、10年以上に及ぶ付き合いの中、私は幾度も助けてもらったり 支えてもらったりしました。

今 彼女が世話をしているチャコちゃんも 元は捨て犬。

この他に、智頭町の山間部で保護された「ユウタ」が家で待っています。

現地の人から引き取りを依頼されたのですが、保護当時より心身共に課題を抱えており、幾度か試練を乗り越えてきました。

谷畑さんでなければ 到底お世話はできない難易度の高さで知られています。

思うに、ユウタは 谷畑さんと出会えたことにより生き延びることができているのです。

ユウタは 彼女の深い慈愛の下で 文字通り 身体を張っての世話を受けています。

当初は 一般への譲渡を目論んでの一次預かりのつもりが、その特殊ともいえる体質と性格から、譲渡は断念したという経緯があります。

しかし、関わったからには、たとえ 自分の許容を超えていようが、最期まで その生涯を見届けたいとの希望で あの中部震災の折にも 決して手放すことはありませんでした。

半壊した家にブルーシートを張り巡らして、当時 保護していた他の子たちと共に守り抜いてきた彼女を見てきた私ですが、気の毒なほどダメージを受けた状況に在りながらも、笑顔と意欲を失うことなく 前だけを見ている彼女に何度感動してきたことでしょう。

震災直後は、住まいの状態や引っ越しを理由に 被災地域の住民から愛犬を手放したいという相談が数件ありました。

しかし、一旦迎えた命は いかなることがあっても途中で放棄してはならないと 平素説いている超本人が 手本にならなくて どうするよと熱く語り、我々が 彼女の支援にと 犬の分散を持ちかける話を かたくなに断ってきた経緯もありました。

「私を見て。こうやって守り切るんだよ。」とばかりに、頑固なまでに 一家離散を固辞してきました。

当時 弱っていた彼女を 経済難、住宅難の他にも いろいろな試練が襲い掛かったものですが、それでも 「難物」のユウタを チャコちゃんと分け隔てなく守り抜いてきた彼女が アニマルリンク鳥取の代表であることを やはり私は誇りに感じ、この人でなくてはと思う気持ちには一点の曇りもありません。

今日の空は曇っていますが、彼女の歩みを振り返ると 曇る日があろうとも 嵐になることはなかったなあと想い出されます。

 

 

|店主のつぶやき|16:27| - | 2020.06.26 Friday |