センちゃんの働き

 数年前に、ビンチェーロで開催された譲渡会で引き取られた元保護猫のセンちゃんが、とても 良い仕事をしているとのご報告を受けましたのでご紹介しましょう。

 なかなかご縁を授からないまま 幾度も譲渡会に参加するうち 段々大きくなってきて、さても困ったものよと言っていた我々を喜ばせて下さったのが 今の里親ご夫妻でした。

前から気になっていたと仰り、いよいよ引き取り手が現れない場合、うちの子に迎えたいと思っていて下さったと聞かされ、どれだけありがたかったことか。

 そのセンちゃんは、先住猫のコウメ君に 当初受け入れてもらうどころか、新入りの登場によるストレスで病院通いという苦悩の日々を味あわせたという過去があるも、一番先住の愛犬マーフィー君の仲介もあり、長期間の忍耐を経て、コウメ君とも和解したという経歴の持ち主です。

その後、コウメ先輩とも マーフィー君とも仲良しなところに、スワンちゃんという次なる家族(保護猫)も加わり、猫3匹、犬1頭の楽しい生活が続いていました。

と、そこへ この春 母子猫(アサム&ムギ)が新たに仲間入りしたもんです。

 この母子猫 野良ゆえの哀しさか、家に保護されるも、未知なる家族に なかなか馴染めず、ずっと旧家族とは隔離して、ベテランご夫妻も ゆったりと見守る毎日でしたそうな。

 ところが、やはり そこは、和解の達人ともいう苦労猫のセンちゃんが うまく立ち回り、この母子猫と、先住家族猫の間を取り持つ行動に努めているというから さすがです。

 

母猫と子猫(もう すっかり大きくなってしまいましたが)は、一族でもない先住の猫共に頭を下げる気はないらしく、距離が縮まるというところに至らない日々でしたが、センちゃんが 間に入り、たしなめるというのか、説得するというのか、お願いするというのか、とにかく、和親条約にこぎつける寸前にまで 導いてくれたと言いますから たいしたものです。

この家では みんなが仲間、味方であること、お互いの安全は守られていること、特に親分である人間はのツガイは 猫共に対して、たいそう手厚く 優しく 支え、慈しんでくれることなどを 噛んで含むように言って聞かせたようです。

ここに居れば 絶対大丈夫!!

母子猫が心を許しているセンちゃんの尽力により、先住家族との距離が縮まり、もう少しで 全員、同じ空間で 警戒心無く暮らせそうなところまでたどり着いているというご報告に 私も 心躍ります。

貰われて 順調に成長したセンちゃん。

犬のマーフィー君と 渋くて気難しい先輩猫のコウメ君からの信頼と同志愛を獲得して すっかりご機嫌の日々。

 

 

左が 見るからに気難しそうな風貌のコウメ君。

以前は 新参者など 決して寄せ付けなかったそうです。

真ん中が 受け入れてもらった直後のセンちゃん。

そして、この家の長老犬 マーフィー君です。

 時を経て、現在は このメンバーに、スワン、そして 新参者のアサム&ムギ母子が加わっています。

全員集合の写真が見られるのを楽しみにしています。

 

お気に入りのキャットタワーに それぞれの位置に陣取る猫軍団。

下段がコウメ君。

中段が センちゃんの後に迎えられたスワンちゃん。

そして 上段がセンちゃんです。

センちゃんが コウメ君に認めてもらうまで要した月日は 記憶では3ヶ月ぐらいでしたっけ?

センちゃんの愛され気質を理解して 認めてくれたコウメ君は その後体調も無事回復したそうです。

一件落着というわけですね。

 この里親ご夫妻は とても気持ちが大きく広く、決して焦ることなく、ゆったりと 時を待つというスタイルです。

だからこそ 今の平和を手に入れることに成功したのですね。

 センちゃん、今回は 自分の経験を活かして、実に見事に 新参猫の心のケアを果たしています。

これこそ 猫の恩返しと言っていいのではないでしょうか。

このご一家から学ぶことは多いのですが、今回もまた、新たな動物の能力を思い知らされました。

里親さん曰く、「なんで こんな良い子が残っていたのか解りませんねえ。」

目を細めて 愛猫のセンちゃんを見つめる先に 光が見えます。

|店主のつぶやき|15:16| - | 2020.07.15 Wednesday |