梅雨明けはまだか   ひまわりの幻想

 今年の梅雨は なかなかしつこくて 今週も明けるかどうか・・・。

鹿野のジェラート屋さんの前は、今年も名物のひまわり畑が満開です。

ヘンリー=マンシーニの映画音楽「ひまわり」が 頭の中を流れ始めました。

 高校生の時に見た映画「ひまわり」は、戦争の非情さを思い知った貴重なる作品でした。

ソフィア=ローレンの美しかったこと。

そして 切なすぎる男女の愛が 恋を知らない少女の私にも 痛いほど伝わったこと。

戦地ロシアで 時は流れ、現地女性と所帯を持った夫(マルチェロ=マストロヤンニ)の置かれた状況も 察して余りありました。

祖国に、断腸の想いで愛妻を置いて戦地に赴いたときは 彼女との再会をどれほど待ちわびたことでしょう。

夫婦の日常を引き裂いた戦争のむごさに、高校生ながら 怒りと悲しみで 何度もハンカチを濡らしましたっけ。

背景に流れる音楽が これまた泣かせてくれて、何十年経っても ひまわり畑を目にする度に口ずさむほどの深い印象を刻みました。

はるばる夫を探しにロシアに来た妻が、愛しの夫が別の人と新しい人生を始めたのを目にするシーンには 共に泣きました。

妻の到来を知る由もない夫が 清楚な現地妻と列車に乗り込む場面。

それを見て 誰が 彼をとがめられましょうか。

妻が来ていることを どうして知らせられましょうか。

呼び止めたい衝動を抑え、言葉をかけることなく 別の人と去り行く夫を見送る妻の心情を想うと 座席で嗚咽を殺すのに必死でした。

高校生にもなると、未経験でも ちゃんと理解できていたものです。

学業はイマイチでしたが、映画からは 大切なものを学ぶことができました。

 

 カメラを引いたら、ここはロシアの平原ではなく近所の鹿野町です。

新しい人生を始めている夫の姿に 万感の思いを胸にしまいこんで帰路に就く悲しすぎる妻(ソフィア=ローレン)は、それでも、夫の幸せを願っていたのかと 子供のくせに 同情のあまり、その背中に手を添えたい衝動を覚えたものです。

「戦争はいかん!! 誰も悪くない。悪いのは戦争だ。」

それが当時の私の感想でした。

夏に揺れるひまわりの群生する空間は やっぱり ヘンリー=マンシーニの世界でした。

 ちなみに 鹿野町には 蓮の群生地もあるのですが、こちらは 清らかな世界です。

そろそろ こちらは盛りを過ぎました。

 

午後から訪ねてくれたマメタ君は、つい最近になって 両目の涙焼けが気になっているそうな。

正確な年齢が分らない元保護犬なのですが、かなりのお年と見ました。

飼い主さんは 精一杯 彼の最終章を支えて、大切に見守っておられます。

この飼い主さんにたどり着けただけでもマメタ君は幸運です。

ビンチェーロも 可能な後方支援をさせてもらえたら嬉しいな。

|店主のつぶやき|17:26| - | 2020.07.27 Monday |